天国の本屋〜恋火 (2004)

天国と地上を結ぶ愛の奇跡を描いたファンタジー。監督は、篠原哲雄。松久淳と田中渉による2篇の原作『天国の本屋』『天国の本屋 恋火』を基に、狗飼恭子と篠原監督が共同で脚色。撮影を上野彰吾が担当している。

出演:竹内結子、玉山鉄二、原田芳雄、香川照之、香里奈、新井浩文、大倉孝、鰐淵晴子、根岸季衣、吉田日出子、香川京子

天国の本屋〜恋火 (2004)のあらすじ

楽団を解雇され、自暴自棄になっていたピアニストの健太(玉山鉄二)。人材管理官を名乗るヤマキと言う男(原田芳雄)に連れられ、”天国の本屋“で短期アルバイトをすることになった彼は、そこで憧れのピアニスト・翔子(竹内結子)と出会うが、彼女はある事故で片耳の聴覚を失い、以来、ピアノが弾けなくなっていた。

一方その頃、地上では翔子の姪の香夏子(竹内結子)が10年前に中止になっていた花火大会を復活させるべく、仲間たちと奮闘していた。しかし、その大会のフィナーレを飾ってきた、それを一緒に見ると男女が深い仲になれると言う伝説の“恋する花火”の花火師で、実は翔子の恋人だった瀧本(香川照之)は、暴発事故を起こし翔子の聴覚を奪ってしまったのをきっかけに、既に花火師を辞めていたのである。だが、香夏子は知っていた。叔母は、最期まで瀧本の花火が上がるのを楽しみにしていたことを。そこで、彼女は瀧本を説得しようと、彼のもとへ日参を続けた。

同じ頃、翔子は途中で断念していた組曲を、健太の協力で完成させようとしていた。それは、毎年、瀧本の花火をモチーフに作り続けてきたもので、10曲になった時に結婚しようと誓い合っていたのだが、10回目の年、瀧本の花火は上がらず、翔子も病に倒れ他界してしまったのだった。花火大会の日。果たして、香夏子の想いが通じ、瀧本は恋する花火を打ち上げ、天国の翔子はそれを見ながら完成させた組曲を自ら弾くことが出来た。そして、地上では天国でのバイトを終えた健太が翔子の曲を演奏し、それを聞きつけた香夏子と共に恋する花火を見るのだった……。

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